一閑張り…何て読むの? それって何?
一(いち)何って読むの?…や
それって何?…とよく聞かれます
『いっかんばり』と読みます。
じゃ、一閑張りの事お話します
日本の伝統工芸のひとつになります
・中国から日本へ 飛来一閑さんが伝えた技術
・農家の農閑期に作っていたもの
・一貫目の重さにも耐えられる丈夫なもの
と色々な説がありますが・・・
竹や木等の骨組みに 和紙を糊づけし 幾重にも貼り重ね 柿渋を塗り仕上げます
器や箱などに使われていました
旅館や料亭で見かける様な高価な物もあります
日本人が受け継いできた一閑張りです
時と共に色艶を増す なかなか色っぽい
そして しっかりしているのに とっても軽いんです
形が崩れると困る ケーキや お弁当 ・・・
割れちゃうと困る 陶器や ガラス や スーパーで購入した卵とかも・・・
守ってくれる様なしっかり感があります
今 レッスンに通ってらっしゃる方は籠バッグを制作中です
作っていく過程が 面白く 楽しそうに作っていらっしゃいます
上の写真の様な 一閑張のバッグの作り方は・・・
竹の籠バッグ に和紙を糊で貼っていきます
和紙は 現代の土佐和紙とかが使いやすいと思います
そこに 日本人の一般の人たちの歴史である 大福帳 を貼り重ねます
大福帳は
江戸時代のもの 明治 大正 昭和 と ホントに時代を感じる存在です
和紙は古くても厚手でしっかりとしています
江戸時代
文字が読めて 書けて 計算が出来た人が 商売をして 収入を得ていた その歴史そのものです
実際 手にしてみると 自分のもとに届いた 『働いていた』 記録
大切に使わせて貰おうと思えるんです
人によって 書体から性格も伺えたり
ご家族でお仕事されていたんだとか 生活がうかがえます
そこに
古布になる 昭和初期の子供の着物等の布を加工して アップリケにします
和紙を貼り重ね 文字の上に文字が載り まるでツイードを感じさせる文字の陰影に
布アップリケでアクセントがつきます
よく乾かして 最後に 抗菌 撥水 消臭 防虫効果のある 柿渋 を塗り乾かして 完成です
持ち手は 好きなものを 使用して 楽しんでほしい
世界でただ一つの オリジナルの出来上がり
勿体ないと 物を大切にして暮らしてきた日本の歴史もあります
器用で 工夫が 得意な日本人なんだもの
日本に伝えられてきた伝統工芸 『一閑張り』の技法で 歴史文化と親しみながら・・・
現代の私たちの生活にも 伝統工芸を取り込んでいくのも 楽しいのでは・・・
と思い お伝えしようと色々と 初めて見ました